二版 冬号

親が変われば子が変わる
 昔から使われていることわざです。いかがでしょうか。
 「親が変わる」
 というのは、どんなことをいうのだろうか。
 皆さん、今までの自分をふりかえってみませんか。
 幼・小・中の子供を持っている、お父さん、お母さん、現状で悩みはありませんか
 「ありますよ――― 」と聞こえてきます。子供を取りまく環境は目まぐるしく動いています。
 テレビ、ビデオ、ファミコン、パソコン、携帯電話など―。
Aさん= 私がいない時、何をしているのかわかりません。不安の連続です。
Bさん= 私もイライラしています。
◎何をイライラするの?
Bさん= 「学校から帰ったら宿題をすませておきなさい。」と言ってあるはずなのに部屋の中で何かやっていて、夜おそくなって宿題をやり始めるんです。何時に寝るかわかりません。

 しつけ(躾)とは読んで字の如く「身を美しく」です。父母の背中を見せることです。
幼稚園の子供だったら、
「いっしょにやろうか」「こうしたらどう」「こうするといいよ」
と笑顔で言ったらどうですか。「」が伝わりますよ。愛が伝わらないと子供の自立しようとする芽を摘んでしまいます。
今からでも遅くない
「早く起きなさい」よりも「6時45分だよ」
あるいは小学生だったら、「目覚まし時計だけで起きてくるような子供にしたいね。土・日だけでなく。」
「しっかりしなさい」「ちゃんと言うことを聞きなさい」
などの言葉も耳にしますが、この言葉の前に何か主語があるはずです。もっと強い言葉で、「おどかし」の言葉も聞こえてきます。
Cさん 〔小四〕=うちもそうです。毎朝6時半に起こすのですが、なかなか起きません。夜遅くまで何かしているのだと思います。
「早く寝なさい」と毎日言っているのに効果ありません。
Dさん 〔中一男〕=中学生ともなると反抗しますよ
「うるせーなー」とか、「チョームカツク」
◎特に母親は子供に、アーせよ。コーせよ。と行動を求めています。つまり、命令、指示の連続ではありませんか。
頭と心の使い方・・・・・その一
  教育、簡単、先ず、生徒さんを喜ばせてあげなさい、そして人にサービスすることを教えなさい
知恵はサービスのためにあると考えなさい
学問は人を喜ばすためにあると考えなさい
言葉は人を喜ばすセリフのためにあると教えなさい
体力と笑顔は喜ばせる振り付けのためにあると教えなさい

 子どもは小さいうちは、親の権力がまかり通るかも知れません。とにかく、口を出す母親が多いと思います。
 母親は「しつけ」をしなくては、と思っているから、つい口で、
「―――― しなさい」「―――― するのよ」と言ってしまいます。
「しっかり勉強しないと高校にいけないよ」
「ファミコンばかりやっているとビリになっちゃうよ」
「お母さんの言うことを聞かないと家に入れませんよ」
「お小遣いあげないよ」
など、こんな命令口調では、子供は、素直に聞く気持にはなれません。脅迫しているようなものです。
これでは「愛情」は伝わりません。こんな叱り方では
「うるさいなー」、中学生ともなれば、こんな言葉が返ってくると思います。

親として
◎素直に反省すべきです。
今の子に対して、
・おだてることをどのくらいしたか
・ちょっとしたいたずらに対してどのくらい辛抱したか
・励ましの言葉をかけたか
・慰めの言葉をかけたか
など、現在までの対応の仕方を反省し、「この結果はどう、お母さんちょっと心配だなー。」とか、子供さんの長所を見ぬいて逆に褒めてやったらどうですか。 大人だって叱られてばかりよりも褒めてもらったほうがいいものです。
頭と心の使い方・・・・・その二
  男よ女よ、父よ母よ、親よ子よ、そして友よ、最高の喜びを、ともに与え合え

 先人の教えに「叱ることよりは褒めよ」と言われてきたのですが、褒め方が難しいものです。
 もう一つは、「三つ褒めて、一つ叱れ」とも聞きました。
 総じて言えることは、
 1.なぜ褒めるのか分らせたい。
 2.その子の性格をしっかり掴んで褒めたい。
 3.結果よりも、常日頃の努力を褒めてあげたい。
 4.お世辞でなく心から褒めたい
 5.物品を与えての褒め方はよくないのでは。
 つまり、私たちは、子供の頃、親にどんな叱られ方や、褒められ方をしたかを振り返ってみる必要があります。
 そのうえに立って、この子に対して、どんな方法が良いかをじっくり吟味したいものです。さらに、褒める努力を心掛けなくては成果はあがりません。
 叱り方も同様で、本人に心から反省させるように叱りたいものです。
 ・大声で叱る。
 ・褒めることを忘れて叱る。
 ・他人と比べて叱る。は厳禁です。



磐田ライオンズクラブは、地域社会の環境、福祉、青少年の健全育成向上のために活動しています。

 次号は、子供の遊びについて少し考えてみたいと思います。
 ご意見、ご感想をお待ちしています。

Copyright(C) 2005 IWATA Lions Club All Rights Reserved